○副議長(橋本静友君) 次に、岡本康宏君にお許しをいたします。
〔岡本康宏君登壇〕
◆(岡本康宏君) お許しをいただきましたので、通告に従いまして、質問をさせていただきます。
我が国の今後のあり方、経済成長という面でも地域社会のあり方という面でも大きな影響があると思われます少子・高齢化の問題、特に少子化に関係のある一時保育について私の質問を進めていきたいと思います。
厚生労働省の人口動態統計によりますと、平成17年、全国の出生数は106万2604人で、前年に比べ4万8000人以上減少し、合計特殊出生率も1.25%と前年の1.29%をさらに下回りました。この数字は、女性が一生の間に産む子供の数をあらわすものとされており、2を少し超えるあたりが長期的に人口を維持する水準となります。現状ではこれを大きく下回り、現実に、昨年、予測より2年も早く人口減少社会に入ったということが報道でも大きく取り上げられました。
名古屋市においても少子化の現状は同様でありまして、平成17年度の出生数は1万9047人、私が生まれました30年前には4万人を超えていましたから、現在はその半分以下という現状になっています。
このように、子供を産み育てることへの不安感や負担感がなかなか解消されず、予想を上回るスピードで少子化が進行する状況に対しては、何らかの対策を打つ必要があり、本市においては、本年4月から新しく子ども青少年局も設置されたと思っておりますし、子育てするなら名古屋でをキャッチフレーズに、子供と子育て家庭に思いやりのある優しいまちづくりを進めるべく、さまざまな施策を展開しておられます。
代表的な保育事業をとってみましても、保育料負担の軽減や第3子保育料無料制度など、全国に誇るべき子育て家庭への支援を実施していると思いますが、先日公表されました行政評価では、外部委員によりこの保育料軽減策がC評価とされたことについては、まことに憤りを感じるところであります。
保育事業では、ふだん保育園へ通っている子供さん以外の方に対する事業といたしまして、一時保育も実施されてきました。今年度は、その中で、親の育児疲れに対応するために、新たにリフレッシュ保育事業に取り組むなど、積極的な事業展開を図られておられます。
この一時保育は、平成17年度から21年度を計画期間としている「なごや 子ども・子育てわくわくプラン(名古屋市次世代育成行動計画)」では、平成21年度までに32カ所設置するなどとしておるわけですが、新たな課題も生じているのではないでしょうか。
そこで、本日は、まず、このリフレッシュ保育についてお尋ねいたします。
ふだんはお子様を保育園などに預けていない専業主婦の方などは、日中、親子だけで長い時間を過ごすことになり、核家族化が進み、あるいは地域での近所づき合いが希薄になる中、気楽に相談する相手がいなかったり、子供を連れて行ける場所も限られ、ついつい家に閉じこもりがちになると、やがて気詰まりや育児疲れを感じることになるそうです。私がお話を聞きました母親の方々も、生まれて間もない子供を抱いて、それも立ったまま、全く眠ってくれず、ベッドに置くどころか私が座っても泣いてしまい、あやしてあやして、気がつくと夜が白々と明けてきて、朝刊を運ぶバイクの音が聞こえてきたというのは毎日の出来事でした。このようなとき、ふと、自分の子供をベランダから投げたくなったとか、布団をかぶせたくなったなど、本当にびっくりするような話を聞かせていただきました。
こうした育児疲れを解消し、新たな気持ちで子供と向かい合い、生き生きとした気持ちで子育てができることを目指したのがリフレッシュ保育であります。
この取り組みには、現在の子育ての現状では大変有意義なものであり、高い効果も期待できると考えますが、一方、地域で実際に子育て真っ最中のお母さんたちからお話を伺いますと、この新しい事業を利用したくてもなかなかスムーズにいかないということも聞かせていただきました。
また、一時保育を実施している民間保育園の現場保育士さんたちからは、一時保育を利用したいというお母さんから連絡が入っても、限られた定員の関係で受け入れを断らなければならないことが非常につらい、また、指定園の絶対数が少なく、既に行っている緊急・非定型の一時保育についても、年齢によっては受け入れが100%できない状況にあるにもかかわらず、このリフレッシュ保育をふやすことは、制度の形を整えることはできても、実態が伴わないのではないかといった声も聞いています。
そこで、子ども青少年局長にお尋ねいたします。
スタートしておよそ1カ月が過ぎたところですが、この事業に対する現時点での評価と課題、その対応についてのお考えをお答えください。
次に、18カ所ある一時保育園の先月の利用数を比べてみますと、1カ月の受け入れが合計7名の保育園もあれば、20倍の142名もの利用者がある保育園もありました。地域事情があるにせよ、保育園同士の連携は今度どのように連携を図るのか、また、利用する立場からいうと、現在は最低1日単位の利用になっていますが、例えば半日利用もできるようなきめ細かい配慮ができないのか、お答えください。
現在、市内18カ所の保育園で実施している一時保育事業ですが、利用したいお母さんは今後ますますふえることが予想される中で、平成21年度までに32カ所設置するとしておられるわけですが、ことしの増園は2カ所でした。この先1年間を見たときに、今後何カ所ぐらいの拡大を予定しているのか、お答えください。
先ほどと繰り返しになりますが、現在では核家族化が進み、あるいは地域での近所づき合いが希薄になる中、気楽に相談する相手がいなかったり、子供を連れて行く場所がなかったり、ついつい家に閉じこもりになると、やがて気詰まりや育児疲れを感じ、さまざまな悩みを抱えているお母さんが今後一層多くなると考えられます。
そうした子育てに不安を感じているお母さんの背中を、行政の力だけではなく地域で後押ししてあげられるようなネットワークづくりの推進が不可欠ではないでしょうか。
厚生労働省では、子育て支援のための基本的視点を次の3点に絞っています。一つ、子供を産むか産まないかは個人の選択にゆだねられるべき事柄であるが、子供を持ちたい人が持てない状況を解消し、安心して子供を産み育てることができるような環境を整えること。二つ目に、今後とも家庭における子育てが基本ではあるが、家庭における子育てを支えるため、国、地方公共団体、地域、企業、学校、社会教育施設、児童福祉施設、医療関係などあらゆる社会の構成メンバーが協力していくシステムを構築すること。三つ目に、子育て支援のための施策については、子供の利益が最大限尊重されるよう配慮することと言われています。
以上のことを踏まえ、次に、地域における子育て支援ネットワークの構築についてお聞きしたいと思います。
子育て支援のニーズが高まる中、本市においては市の施策として、のびのび子育てサポート事業や、保育所における地域子育て支援センター事業、つどいの広場事業などさまざまな取り組みが進められております。
また、こうした公的な支援以外にも、地域においては、自主的に進められている子育て支援活動も徐々に活発になってきております。例えば、千種区、天白区、東区などにおいては、主任児童委員さんたちによる新生児家庭への訪問が行われておりますし、他の区におきましても、コミュニティセンターなどを利用した子育てサロンなどが定期的に実施されております。また、NPO団体や子育てグループなどによる実にさまざまな活動が行われていると聞いておりますし、私も幾つか見学をさせていただきました。
しかしながら、残念ながら、私は、せっかくのこうした施策や活動がそれぞればらばらに行われているのではないかと思えてなりません。やはり、こうした公民を含めたさまざまな子育て支援の取り組みをつないでいくことが今後大切なのではないでしょうか。言ってみれば、それぞれの点で行われているものを輪にしていく、いわゆる子育て支援ネットワークづくりです。個々の取り組みはおのずと限界がありますが、お互いが連携し、協力できるような仕組みをつくることで、点の活動を地域の面に広げ、より大きなものにしていくことができるものと考えます。
子育ては、もちろん第一義的には親の責任です。しかしながら、近年、家族や地域の子育て力が低下していると言われており、国の少子化社会白書などにおいても、このことが少子化の背景の一つにあると指摘されております。
こうしたことからも、地域における子育て支援ネットワークづくりを進めることで、地域のみんなが子供の誕生を祝福し、子供を慈しみ、地域ぐるみで守り育てていくという機運が高まることではないでしょうか。また、家庭が子供をはぐくみ、家庭を地域社会が応援する仕組みをつくっていくことで少子化の流れをかえ、虐待を事前に防ぐことができる一助になるのではないでしょうか。
今後、こうした地域における子育て支援ネットワークづくりをどのように進めていかれるのか、子ども青少年局長にお尋ねいたします。
次に、ロハスと上下水道事業についてお伺いいたします。
毎日何気なく使っている水は、蛇口をひねれば簡単に水が出ます。もし蛇口をひねっても水が出てこなかったらどうなるか考えてください。おふろに入れなくなりますし、トイレも流せなくなります。洗濯や食事の準備もできなくなってしまいます。また、現在、名古屋市におきましては98%の方が利用できるまでに下水道が普及しました。下水道の役割を、トイレの水洗化など生活環境の改善だけと思っておられる人は多いのではないでしょうか。水は、健康的な生活を過ごす上で欠かせないもの、下水道は、地球環境を保全し、市民の命や財産を守る大切なものです。
これまで、水道、下水道は、さまざまな生活に対応できるよう都市の基盤として整備を進めてまいりましたが、今後は、行政と市民が一体となって水環境を考える手法として、ロハスという視点が大切なのではないでしょうか。
皆様も、最近いろいろなメディアを通じてロハスという言葉を耳にすると思いますが、ロハスとは、ライフスタイルズ・オブ・ヘルス・アンド・サステーナビリティーの頭文字をとった言葉から、アメリカが起源の、健康と環境を配慮した持続可能なライフスタイルを意味するキャッチフレーズです。もう一度言います。健康と環境を配慮した持続可能なライフスタイルを意味するキャッチフレーズです。自分の健康や幸せと同時に、地球環境や周りの人の幸せを考えて行動する暮らし方を意味しています。また、確実にこのロハスは広がっており、各企業においても取り上げられるようになってきました。
私も、今後、環境問題を考えていく上で、ロハス的な考え方、つまり、日常生活を通じてできる健康で環境保全に向けた暮らし方を積極的に進めることが、少しでもよりよい暮らし、よりよい社会をつくっていくことが大切と思っております。先般も、私も仲間とロハスのイベントを行いました。
冒頭申し上げましたように、水は大切なもので、人や生き物にとって欠かすことができない大切なものです。
そこで、水道、下水道を所管している上下水道局長にお尋ねいたします。
名古屋市が健康と環境に大きく影響を与えるライフラインとして事業を実施している水道、下水道について、ロハスの視点から事業を展開していく必要があると考えますが、局長の見解をお答えください。
また、水道事業、下水道事業についてロハスを考えるときに、市域にとどまらず、大きな地域での対応も必要と考えますが、このような面からロハスをとらえた場合の対応やお考えについてお答えください。
以上で、私の第1回目の質問を終わります。ありがとうございました。(拍手)
◎子ども青少年局長(佐合広利君) 子育て支援につきまして、2点のお尋ねをいただきました。
まず、一時保育の一形態でありますリフレッシュ保育の事業の充実についてでございます。
本市では、一時保育事業といたしまして、パート就労など保護者の就労形態の多様化に伴いまして、週3日以内の保育であります非定型保育と、保護者の傷病などによる緊急時の保育であります緊急保育をこれまで実施してまいりました。
こうした中で、子育てに負担感やストレスを抱える子育て家庭では、保護者が新たな気持ちで育児に取り組むため、心身のリフレッシュを希望されるときに一時的に児童を保育する事業といたしまして、本年8月7日からリフレッシュ保育を開始いたしました。
スタートから8月末までのおよそ3週間の利用状況でございますが、全市18カ所の保育所で延べ63名の方に御利用をいただきました。お盆を挟んだ時期であった、そういったことも考慮いたしますと、評価としては、まずまずの利用実績ではないかというふうに思っております。
しかしながら、御指摘のように、あきが少なく、預けたいときに利用できないといった利用者の方の声もお聞きしております。また、非定型保育の利用者が多いため、なかなかリフレッシュ保育の利用が難しい、そういった保育所もございます。その一方で、利用実績が少ない保育所もございました。
そういった状況の中で、今後は、利用状況に差がある保育所の実態をしっかり把握した上で、保育所間の情報交換をまず図るとともに、一時保育実施の保育所の配置の見直し、あるいは、御指摘の利用時間の区分の設定のあり方などについての検討、そういった検討を含めまして、利用者の増加を図ってまいりたいというふうに考えております。
また、箇所数でございますが、「なごや 子ども・子育てわくわくプラン」では、平成21年度までに市内32カ所の保育所で一時保育の実施を計画しております。残り3年で、現在14カ所が未整備でございます。御質問の来年度の扱いですが、まずは、その14カ所の3分の1程度ふやすことにより、身近なところでより円滑に御利用いただけるように努力をしてまいたいというふうに考えております。
次に、地域子育てネットワークの構築についてでございます。現在、地域においては、御紹介をいただきましたように、保育所における地域子育て支援センター事業、あるいは保健所による子育てサロン、あるいはのびのび子育てサポート事業を初めとするさまざまな子育て支援事業を実施しております。また、主任児童委員さんやNPOなどを初めとする地域の方々による子育て家庭への支援も多く進められております。
さらに、今年度から、子育て支援に積極的に取り組むため、区の社会福祉事務所の体制を強化するとともに、区におきまして、保健所、児童館、あるいは児童委員の皆さん、NPOなど、関係行政機関などによります子育て支援ネットワーク連絡会の設置に取り組んでいるところでございます。現在、16区の中で11区で設置をされたところでございます。
このような子育て支援関係機関や地域が連携、協力することは、子育て家庭の不安感の解消、あるいは孤立化を防止するだけでなく、地域の中で子供たちが健やかに成長するためにも大変重要なことだと考えております。このような子育て支援ネットワークを構築するためには、まず、現在地域でそれぞれ実施されております各事業の充実強化を図ることが大切であるかと思います。さらに、議員御指摘のとおり、それぞれの子育て支援関係機関などの連携を強化する必要があると考えております。
今後も、子育て支援関係機関相互の連携強化を図るために、今年度着手いたしました地域子育て支援ネットワークモデル事業−−具体的には、ホームページの開設、あるいは子育てマップの作成、子育てサロンの新設などを内容としております。こういった事業を初めといたしまして、行政と地域が一体となって子育て支援に取り組む体制づくりのための施策を鋭意展開してまいりたいというふうに考えておりますので、御理解賜りますようお願い申し上げます。
以上でございます。
◎上下水道局長(山田雅雄君) ロハスと上下水道事業についてお尋ねをいただきました。
議員の御質問にもございましたように、ロハスとは、単に環境に配慮するだけではなく、家族や地球の健康、さらには社会の未来を考えながら暮らす生活様式であります。
私ども上下水道局では、水道は健康、下水道は環境をキーワードにしながら事業展開をしておりまして、ロハスのキーワードと共通であるということでございます。
去る9月17日に行われました環境デーでは、上下水道ロハスをテーマにいたしまして、お客様にとっても、我々上下水道事業者にとっても望ましい生活様式を提案する展示を行いました。その中で、特に若い方々の反応が印象的でございました。
従来の私どもの広報は、例えば、下水道に油を流すと下水管が詰まる原因になるからやめてほしい、あるいは、油は下水処理できないので流すのをやめてほしいというように、お客様の現状での生活様式を続けてもらいながら、事業への協力をお願いするという傾向にございました。上下水道ロハスでは、さきの例ですと、油を使わない、お客様にも我々下水道事業者にとっても望ましいレシピを紹介するなど、お客様の生活様式に一歩踏み込んで、健康と環境に関連した具体的な提案をしていく必要があると考えております。
今後の取り組みでございますけれども、私ども上下水道局では、長期構想でございます「みずの架け橋」に示してありますように、水源でございます木曽の山々から伊勢湾まで流域全体を見渡した広い視点に立ちまして、水の総合的な管理を進めてまいります。
水源地の自然の中で行います植樹や間伐体験などは、健康、環境の両面から有効な方策の一例でございます。
まずは、上下流交流の場などを活用いたしまして、若者だけではなく高齢者の方々にも取り組んでいただけるようなロハスの視点からの提案をしていきたいと考えておりますので、よろしく御理解のほどお願い申し上げます。
以上でございます。
◆(岡本康宏君) それぞれ御答弁いただきまして、ありがとうございました。時間も余りないので、要望だけにさせていただきたいと思います。
まず、リフレッシュ保育についてですが、情報交換、利用時間の区分制度は早急に検討をしていただきたいと。また、21年度までの計画どおり、あと14カ所、3分の1程度ということですが、これは四、五カ所ということで私は受けとめておりますので、ぜひ来年度は四、五カ所ふえるという思いでおりますので、よろしくお願いいたします。
保育所の設置を、今までの利用者数を十分に配慮して進めていただくこと、これも十分に要望したいと思います。
また、子育て支援ネットワーク連絡会については、もう11カ所進んでいるということでありましたが、あと5カ所あります。しかし、これはなかなか区によって事情が違うと思いますので、これも早急に対応していただくことが、これからの少子化及び虐待を事前に防ぐ方法だと私は思っておりますので、地域の方の協力をお願いして、できる限り早く設置していただけるよう要望いたします。
また、市長に一つだけお願いというか、子育てするなら名古屋でというキャッチフレーズは、これは市長ももちろん御存じのとおりだと思います。私みたいな者にとっては、子育てするなら名古屋でというのはいいんですが、もう子供を持っている方にとっては、やはり子育てがしやすい名古屋でという観点も十分あると思っておりますので、子育てのしやすい名古屋だと言われるように、キャッチフレーズはキャッチフレーズでいいんですが、そういう観点も視野に入れて、今いる人たちにもう一人産んでいただける、そんなことをお願いさせていただきたいと思います。
最後にロハスについてですが、非常に幅広い言葉で、わからぬ、わからぬという声がちょっと聞こえてまいりましたが、今回は上下水道局にお尋ねさせていただきましたが、答弁にもありました、上下水道ロハスをテーマに展示を行ったということなので、ぜひとも上下水道局の職員の皆様がまずロハスの認識をしていただいて、市民の皆様や市の職員、また議員皆さん、私たちに、ロハス的な視点で、健康、環境においてできることからまず提案をしていただくことをお願いし、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。(拍手)
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