◆(岡本康宏君) それでは、お許しをいただきましたので、通告に従いまして質問をさせていただきます。
 本日は、平成15年10月から始まりました名古屋市図書館の駐車場有料化に伴う、30分無料駐車場についてお聞きしたいと思います。
 この駐車場有料化につきましては、経営会議で決められました財政健全化計画により実施されましたが、この計画では、「市民が利用する全ての駐車場は原則有料とします。」とされています。しかしながら、市役所や区役所の駐車場を有料化するという話は一向に聞こえてきません。それに伴い、平成15年10月から始まりました図書館の駐車場利用者でございますが、全体の1割強しか駐車場代金300円を支払っていないのが現状でございます。そんな図書館の駐車場を、財政健全化計画により有料駐車場を設置したことは、財政健全化に本当につながったのでしょうか。また、図書館利用者に迷惑と負担をかけているのではないでしょうか。
 調べてみますと、15年度、図書館の入館者合計は668万5585人であり、16年度には658万4637人にすぎず、15年度にはなかった志段味の入館者数を含めても約10万人もの利用者が減少していることになります。利用者の減少の原因は、すべて駐車場に基づいているとは一概には言えませんが、図書費の減少と駐車場の有料化により、15年度下半期より図書の貸し出し冊数も下がり続けていることも実態です。
 昨今子供の読書離れが叫ばれながら長い月日がたっていますが、それを防ぐ手だての一つとして、親が子供に童話や絵本を読み聞かせることが有効だとも言われております。童話作家で鹿児島県立図書館長であられた椋鳩十先生も、以前その著書の中で読み聞かせの効果をうたってみえます。そんな観点に立ったとき、せめて現在の30分の無料駐車場を1時間に延長していただくことが健全な子供育成には必要なのではないでしょうか。
 聞くところによりますと、図書館駐車場代金300円を支払いたくないため、小さな子供を追い立てて急いで本を返し、ゆっくり次の本を選ぶ時間のないまま図書館から帰る利用者も多く、緑図書館におきましては、有料を嫌い、近くの住宅周辺に不法駐車する車がふえ、図書館に苦情の電話等が絶えず、図書館の職員はこの対応に追われているとも聞きます。しかし、ある一方、熱田・楠・山田図書館につきましては、区役所や支所の駐車場を使用しているため無料であり、そのためだけとは申しませんが、利用者がふえているという現象も見られています。
 そこで、図書館利用者の平均滞在時間は約1時間であると言われており、これに合わせて現在30分の無料駐車場を1時間無料とすれば、利用者の皆様から必ず喜ばれるはずです。この有料制度は、駐車場や文化・スポーツ施設などのように特定の利用者に限ってサービスを受けるような場合は、利用者と利用しない人との負担の公平の観点から決められた制度であるということは認識しております。
 そこで教育長にお尋ねいたします。
 図書館駐車場の30分以内無料という時間配分については、どのように決められたのでしょうか。また、「受益者負担原則の徹底」の中にも、「市民が利用するすべての駐車場は原則有料とします。」しかし、括弧にて、「(ただし、施設の性格を考慮して、一定時間無料にするなど配慮します。)」とも書かれてありました。本当に図書館駐車場30分無料が施設の性格を考慮し、決められた時間なのでしょうか。私は、ただ一律に決められたのではないかと思っております。
 ぜひ図書館駐車場は、実情に即して当面1時間まで無料にすることをお願いし、これらの点についてどのようにお考えになられておられるか、教育長にお尋ねをいたしまして、私の第1回目の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。(拍手)

◎教育長(岡田大君) 図書館駐車場の無料時間を30分以内から1時間まで延長したらどうかという御提案をいただきました。
 駐車場につきましては、市の財政健全化計画による受益者負担の適正化の方針のもと、駐車場を利用する人と利用しない人との公平を図る観点から、本市の市民利用施設を原則有料化することとし、図書館につきましては平成15年10月から実施したものでございます。
 子供に対する読書の重要性、読書が健全な子供の育成に役立つことは十分認識しておりますが、30分以内を無料にした取り扱いにつきましては、本市統一的な基準として設定したものであり、図書館といたしましても、30分間で図書の貸し出し、返却等の手続ができるものとして設定したものでございますので、御理解を賜りたいと存じます。

◆(岡本康宏君) 御答弁ありがとうございました。
 本当に残念ながら、1時間に延長する方針は全くないようですが、ぜひもう一度お考えいただきたいと思います。図書館は、他のスポーツセンターや生涯学習センターとは利用目的も違いますし、利用時間も異なると思います。本当に各施設一律の30分無料でいいとは、私は思っていないことを改めてここでもう一度言わせていただきます。
 それと、ただいま教育長から答弁いただきました、子供に対する読書の重要性や読書が健全な子供教育に役立つということを認識していただけるのであれば、例えば、子育て支援の観点から各局で御相談をいただき、親子で図書館に見えた方については1時間無料にするなどの前向きな配慮を考えていただきたいと私は思います。
 本日は教育長にお尋ねさせていただきましたが、ぜひとも財政健全化計画の中心でもあります財政局長にも御理解をいただき、松原市長が選挙で言われておりました「夢協創 やさしい なごや」の実現に向けて、この問題を考えていただくことを強く要望いたしまして、私の質問を終わらせていただきます。(拍手)

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